テックアカデミーはひどい?約20万円で受講した私が見た「実案件とのギャップ」と、2回つまずいても続けられた理由
「テックアカデミーって、ひどいって聞くけど本当なのかな……」
「高いお金を払って、途中で挫折したらどうしよう」
受講を考えながら、口コミの「ひどい」「やめとけ」を見て、申し込みの手前で止まっていませんか。
私は会社員のまま、Shopifyの構築を副業にしてきました。そのコーディングを学ぶために、2022年にテックアカデミーに申し込みました。
先に言っておくと、私自身は受講に不満はありません。ただ、「人によってはひどいと感じるかもしれない」と思った点はありました。
この記事では、その点と、途中で2回つまずいても続けられた理由を、受講した側の本音で書きます。
テックアカデミーに申し込む前に考えたことと、受講中につまずいたところ
申し込んだのは、ノーコードで断る要望が増えてきたから
私はもともと、別のスクールでShopifyを学び、ノーコードで構築する案件を受けていました。
ノーコードで構築していくと、「ここまではできる、ここからはできない」というラインが見えてきます。
でも、お客様からはそのラインは一切分かりません。普通にご要望としていただくことが多いんです。
それを、コーディングができないことを理由に断る場面が増えてきました。
全ての要望に応えるには、コーディングを学ぶ必要がある。そう判断して、テックアカデミーに申し込みました。
独学ではなく「伴走してくれる人」が要ると思った
申し込む前に、ウェブ制作を学んでいる人をXで調べていました。
すると、必ずと言っていいほど、途中で挫折している人をたくさん見つけました。高い確率で、自分もそうなりうると感じたんです。
今振り返っても、完全独学ではなかなか厳しいボリュームと難易度だったと思います。
その対策として、完全独学ではなく、伴走やアドバイスをくれる人が必要だと考えました。テックアカデミーを選んだのは、マンツーマンでメンターがついて、ビデオ通話で面談を受けられたからです。
テックアカデミーの受講料はいくらですか? 私は約20万円でした
私が払った受講料は、約20万円です。
他のウェブ制作スクールと比べると、相対的には少し高いと感じる価格帯でした。当時、別のスクールのWeb制作コースとは、10万円程度の差がありました。
同じ内容を学ぶのに、なぜそれだけ差があるのか。最初は素朴な疑問だけでした。
調べれば調べるほど、マンツーマンの対応や、コース終了時の実案件の保証といった差分が洗い出せて、そこに納得して、高い受講料を払うことができました。
料金は2022年当時のものです。今の料金は、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
サポート期間は2ヶ月。計画は教材の目安に任せた
サポート期間は2ヶ月と決まっていたので、そこから計画的に学習を進めました。
計画を自分で考える必要はありませんでした。教材の中に、どれぐらい時間がかかるかというボリューム感が書かれていて、期間から逆算して、今どれくらい進んでいるかを把握できたからです。
私は、計画よりも少し早めに進むことを心がけていました。
それでも2回つまずいた。JavaScriptのエラーと、CSSのposition
案の定、途中で2回、挫折しかけたポイントがありました。
ひとつは、JavaScriptのエラーをなかなか解消できなかったこと。
もうひとつは、CSSのpositionの記述がうまく理解できなかったことです。
計画より少し早めに進めていたので、つまずいても、ちょうど計画通りに終えることができました。
人によっては「ひどい」と感じるかもしれないのは、修了時の実案件の仕組み
私自身は不満ではありません。ただ、人によってはひどいと感じるかもしれない、と思った点がありました。
それが、「カリキュラムを終了すると、実案件を保証する」という内容です。
私が受けた当時の仕組みは、こうでした。
- 初回の実案件の前に、カリキュラムを終了して、テストに合格する必要がある
- 初回の実案件の結果を判定して、改善点が多ければ、次回以降の実案件の紹介を受ける条件として、追加のテストが必要になる
修了時の実案件といっても、スクールがダミーで作った案件です。自分で仕上げた成果物を、メンターが添削してくれました。
結果は、ダメ出しや改善点を多数いただく形になりました。その中には、教材で習っていない内容もありました。
判定は「案件を進めるには、まだレベルが不足している」というもの。次の実案件には、追加のテストに合格する必要がありました。
当初の想定とは違っていました。実案件をもらえるという当初の謳い文句と、ギャップを感じる人もいるかもしれません。
仕様としては、テックアカデミーの公式サイトによると、今の「はじめての副業コース」は、最終課題に合格したあと、デザインカンプをもとにWebページを制作して提出し、その審査を通過した場合に「テックアカデミーワークス」で副業ができる流れです。副業案件5万円分の保証は、実力判定テストに合格した場合のみで、2024年8月5日以降に申し込んだ人に、受講開始から1年以内の保証とされています。なお、このコースは2026年10月時点で、公式サイト上の申し込みが停止されています。(参考:テックアカデミー|未経験からのプログラミング副業コース/受講者数No.1)
それでも私が「不満ではない」と言える理由
週2回・20時ごろのメンタリングは、会社員でも参加しやすかった
メンタリングは、原則週2回、固定の曜日と時間に、ビデオチャットで毎週ありました。
時間は20時ごろ。サラリーマンの私でも参加しやすかったです。
1回の中身は、だいたいこの3つでした。
- 進捗状況の確認
- そのタイミングでの成果物を見てもらって、フィードバックをもらう
- 質疑応答の時間
質疑応答では、そのメンターの案件の取り組みについても聞くことができました。キャリアや案件の単価、トラブルといった、生々しい話までです。
会社員が副業の時間をどう作ったかは、「「副業する時間がない」は思い込みでした」という体験談に書いています。
つまずきは、メンターとの会話でほどけた
2回のつまずきを越えられたのは、メンターと会話で相談できるプランだったからです。
実際に会話して、エラーをうまく解消するためのノウハウや、エラーを発生させないコツを学ぶことができました。
JavaScriptのエラーについては、デベロッパーツールの使いこなし方を教わりました。エラーが発生する瞬間に描画を止めたりして原因を探すので、闇雲に探すよりも、断然早く解決できました。
今も覚えているコツがもうひとつあります。HTMLのすべての要素に、CSSで枠線を描画することです。
目には見えていないオブジェクトがどこに位置していて、どんな大きさで配置されているかが、一発で見えるようになります。おかげで、意図せぬレイアウト崩れを防げるようになりました。
チャットでのサポートなら、他のスクールにも多くあります。でも、会話できることは非常に大きな利点でした。自分から投げかける質問以外にも、感想やアドバイスといったフィードバックがもらえて、進捗が少し遅れているときは、いい感じにプレッシャーもかけてくれました。
実案件のダメ出しは、教科書に書いていないノウハウだった
修了時の実案件で受けた指摘は、一言で言うと、教科書に書いていないノウハウレベルのものでした。
- コーディングのお作法として、結論は同じでも、書き方としてはあまり一般的ではない、といった話
- 成果物を提出する際の、書類の書き方
- 最後の見直しの観点として、自分に足りていないもの
足りていなかったのは、デバイスごとの表示確認です。PC版から作るとスマホ版がおろそかになり、スマホ版から作るとPC版がおろそかになる。そしてタブレット版には、ほとんど意識が及んでおらず、表示が大きく崩れていました。
画一的な教材では学べない、パーソナライズされたフィードバックでした。
かなり実力不足を指摘される形になりましたが、やっておいてよかったと感じています。いきなり自分で取った案件で同じ失敗やミスを出していたら、再受注にもつながらないし、そこで挫折していた可能性もあるからです。
追加テストは受けず、クラウドソーシングで実案件を取った
次の実案件のための追加テストは、受けませんでした。
クラウドソーシングで、実案件を並行して受注したからです。
そちらのほうが、将来的に自分の実力に結びつく。クライアントワークも、テックアカデミーでは学べなかった要素として実践できる。そう考えました。
少し高いけれど、会話で相談できる付加価値は大きかった
受講料は、他のウェブ制作スクールと比べると少し高いと感じる価格帯でした。
それでも、メンターがついてくれて、会話で相談できるという付加価値は、かなり大きかったです。
それがあったからこそ、途中で挫折しかけたタイミングでも続けられたんだと、振り返っています。
費用についても、当時感じた「高いな」という感覚よりは、今振り返ると、費用対効果として非常に高かったという感覚です。
まとめ:テックアカデミーがひどいか迷ったら、「実案件の仕組み」と「会話で相談できるか」を確かめる
私がテックアカデミーで「人によってはひどいと感じるかもしれない」と思ったのは、修了時の実案件の仕組みでした。初回の判定しだいで、次の実案件には追加のテストが必要だったからです。
一方で、私が不満ではないと言えるのは、週2回のメンタリングで会話して相談でき、2回のつまずきも越えられたからです。実案件のダメ出しも、教科書に書いていないノウハウとして、やっておいてよかったと思っています。
テックアカデミーがひどいかどうかで迷っているなら、口コミの言葉より先に、今の実案件の仕組みと条件を公式サイトで確かめてみてください。
そのうえで、自分に必要なのが「教材」なのか、「会話で相談できる人」なのかを考えると、答えが出やすいと思います。
