「屋号って、どうやって決めればいいんだろう……」

「適当に付けて、あとで変えたくなったらどうしよう」

開業届を前に、屋号のところで手が止まっていませんか。

私は会社員のまま副業を続けてきて、副業を始めて1年ほど経った頃に開業届を出しました。そのとき、最初に決めたのが屋号です。

この記事では、私が屋号をどんな条件で絞り込んだのか、そして実際に使ってみて反省したことを書きます。

おしゃれな屋号の例を並べる記事ではありません。決め方と、その結果どうなったかの本音です。

屋号の決め方に向き合った、開業届を出す前の頃

屋号を考え始めたのは、開業届を出す前でした

屋号を考え始めたのは、開業届を提出する前です。

私にとっては、屋号がないと書類を書き進められず、何も手続きが始まらない、という状態でした。

だから屋号を決めることが、まず最初の第一歩でした。

開業届をオンラインで出したときの流れは、「開業届のオンライン提出は30分で終わりました」という体験談に書いています。

絶対条件は「唯一無二」。Googleで検索したら、必ず一番上に出るように

屋号を決めるうえで、唯一無二であることを絶対条件にしていました。

理由は、Googleで屋号を検索したときに、必ず一番上に出てくるようにするためです。

好きな旅行先や好きなものをもじって、AIと壁打ちで造語を作った

候補の出し方は、自分が好きな旅行先や、好きなものをもじることでした。

そこから、既存の言葉にはない造語を、AIと壁打ちしながら考えて決めました。

足切りは「.comのドメインが取れるか」。造語でも意外と取れない

候補を絞るときに、まず足切りに使ったのが、独自ドメインを取得できるかどうかです。

造語であっても、.comのドメインだと、意外と取得できないことが多かったんです。

なので、まずはドメインが取れるかで、候補をフィルターしていました。

検索1ページ目に、同業の企業や個人が出てこないかまで確かめた

ドメインと同時に確かめていたのが、Googleの検索結果です。

候補の名前で検索して、1ページ目に同業の企業や個人が出てこない、というところまで確認しました。

最後の決め手は「覚えやすく短いもの」

ドメインと検索の確認を通った候補の中から、あとは単純に、覚えやすく短いものに決めました。

ただ、振り返ると、このとき見ていなかった観点がひとつありました。それは後半で書きます。

屋号を使ってみて分かった、決める前にやっておくべきこと

個人事業主は屋号があった方がいいですか?

私の場合は、あった方がよかったと思っています。屋号付きのホームページを構えたことで、それを見て信頼して案件を依頼してくれることが増えたからです。

開業届を出して屋号を持ったのは、お客様からの信頼を得るためでした。顔も合わせずに案件が最後まで進むこともあるので、「何者か」を公に示せるのが大きいと考えていました。

決めた屋号を、開業届のほかで最初に使ったのは、屋号付きの名義で開いた銀行口座です。銀行口座に屋号がついていると、取引相手も管理しやすく、信頼感が出ると考えたからです。

屋号付きの口座を開くまでの話は、「副業の口座は分けるべき?」の記事に書いています。

屋号付きのホームページに、実績をきれいなデザインで載せておいたら、複数の応募があった案件で、クライアント様から「あなただけ際立っていた」と言われました。

初回からその反応だったので、やはり見栄や権威性は大事なんだと実感しました。

単価も、個人事業主として動き出す前は平均約30万円だったのが、二倍近くの60万円前後まで上がりました。

ただ、ほぼ同じ時期にフリーランスコミュニティにも入っていて、単価が上がったのは屋号だけのおかげとは言えません。どちらも欠かせなかったと思っています。

コミュニティに入って変わったことは、「副業コミュニティは入るべき?」の記事にまとめています。

屋号でNGなのは? 私が避けたのは「検索で同業と被る名前」

私が避けたのは、検索したときに、同業の企業や個人と被る名前です。

そのために造語にして、検索の1ページ目まで確かめました。

制度としては、会社法第7条で、会社でない者は、その名称や商号の中に、会社であると誤認されるおそれのある文字を使ってはならないと定められています。個人事業主は会社ではないので、屋号に会社と誤認されるような文字を入れないよう注意が必要です。(参考:e-Gov 法令検索|会社法)

失敗:初めて見た人に、読み方を間違えられた

屋号を、あとから変えたいと思ったことがあります。

初めて見た人が、読み方を間違えてしまうことが結構あったからです。

気づいたのは、私に営業をかけてくる人の読み上げでした。

営業する人は、たくさんある営業リストから、あまりよく確認せずにパッと読み上げます。その人たちがよく読み間違えるのを聞いて、「初めて見た人は、簡単には読み方を認識できていないんだ」と感じました。

初対面の人もそうでした。接点が浅ければ浅いほど読み間違いが多く、直感的に認識しにくいんだろうな、と思います。

カタカナで読みを添えて、その場で訂正すれば何とかなった

テキストで屋号を書くときは、カタカナで読み方を書き加えるようにしていました。

読み間違えられたときは、シンプルに訂正するだけです。

読み間違いはそれほど致命的ではなく、初回に訂正すれば何とかなりました。

それでも、屋号は変えられなかった

変えたいと思いつつ、結局、屋号は変えていません。開業届で届け出た内容も、変えたことはありません。

すでにドメインパワーや諸々の手続き、お客様との信頼などを考えると、後戻りはできませんでした。

決める前に、第三者に「読めるか・発音できるか」を確かめればよかった

反省しているのは、事前に第三者に、問題なく読めるか、発音できるかまで確認しなかったことです。

パッと読んだ人がどう読むか、という観点で見られていなかった。あらかじめよく検討することが大事だと、後から感じました。

一方で、造語にしたおかげで、Google検索の一番上を確保できていることは良かったと感じています。

まとめ:屋号の決め方に迷ったら、「検索で一番上に出るか」と「初めての人が読めるか」を確かめる

私が屋号を決めた流れは、こうでした。

  • 唯一無二を絶対条件にする
  • 好きな旅行先や好きなものをもじって、AIと壁打ちで造語を作る
  • .comのドメインが取れるかで足切りする
  • 検索の1ページ目に、同業の企業や個人がいないかを確かめる
  • 最後は、覚えやすく短いもので決める

ここに足りなかったのが、「初めて見た人が読めるか」の確認です。

私は、気づいたときにはもう後戻りできませんでした。これから屋号を決めるなら、決める前に一度、第三者に読んでもらってみてください。