開業届のオンライン提出は30分で終わりました。国税庁のページで手が止まった私が、freeeで出すまでの体験談
「開業届って、わざわざ税務署まで行かないといけないんだろうか……」
「オンラインで出せるらしいけど、e-Taxの画面ってどこから入るの?」
そんなふうに思って検索して、国税庁のページを開いた瞬間に「うわ、無理かも」と閉じた経験はありませんか。
私は2021年に、会社員のままShopifyの構築で副業を始めました。開業届を出したのは、それから1年ほど経った6月26日です。税務署には一度も行っていません。
今回は、そのオンライン提出を実際にやってみた体験をそのままお話しします。どこで手が止まり、何につまずいて、結局どれくらいの時間で終わったのか。
制度の説明は最低限にとどめて、あとは綺麗事抜きの実体験です。
開業届はオンラインで出せる? 国税庁のページで手が止まった私が、freeeにたどり着くまで
開業届はネットで出せる? 私は家から出ずにオンラインで完結しました
結論から書くと、開業届はオンラインで出せます。
私の場合、調べ物から提出まで全部オンラインで終わりました。紙を出すということはしていません。
副業の申告はその後もずっとe-Taxで完結させているので、この手続きのために税務署の窓口に並んだことは一度もないです。
最初に国税庁のページを開いて、文字の多さで手が止まりました
とはいえ、最初からすんなり進んだわけではありません。
まず国税庁のページを見に行きました。ここで完全に手が止まりました。
文字が多すぎて、何をすればいいのかが分からなかったんです。
「読めば分かる」というより、「読む気力が湧かない」という感じでした。
開業届はe-Taxのどこにある? 私はe-Taxの画面を探すのをやめました
検索すると「開業届はe-Taxのどこにありますか?」という疑問がよく出てきます。
正直に書くと、私はe-Taxの画面のどこに開業届があるのかを自力で突き止めていません。
代わりにたどり着いたのが、会計ソフトのfreeeが投稿していた記事でした。
そこには手順が分かりやすく書かれていて、しかもfreeeを契約すれば簡単に申請書を出せるということも書いてありました。
freeeを契約して出すことにした理由は「どうせ収支管理も必要だから」でした
そこで私は、freeeを契約して開業届を出す方を選びました。
決め手は、手続きが楽になることだけではありません。
副業の収入と経費の管理はしっかりやろうと最初から思っていたので、どうせ会計ソフトは必要になる、という計算がありました。
「開業届のためだけにお金を払う」のではなく、「これから毎年使うものを、このタイミングで契約する」という感覚です。
副業の収入と経費を管理する口座については、「副業の口座は分けるべき?」の記事に書いています。
身構えていた理由は「書類の項目が難しそう」という思い込みでした
今になって振り返ると、私は開業届をかなり身構えていました。
理由はシンプルで、国税庁のページの文字量を見て「書類の項目がきっと難しいんだろう」と思い込んでいたからです。
先に結論を書いてしまうと、この思い込みは外れました。実際の入力で本当に迷ったのは、たった2つの欄だけでした。
開業届をオンラインで出した30分のあいだに、実際につまずいたところ
迷って手が止まったのは「業種」と「事業内容」の欄でした
画面の指示に従って入力していく中で、迷わずに埋められなかったのが「業種」と「事業内容の説明」の欄です。
自分の事業について、それまで何も深く考えていませんでした。
だから改めて聞かれると、言語化するのが意外と難しかったんです。
「Shopify」とは書かず、「ECサイトの開発と保守運用」と書きました
私が最終的に書いたのは「ECサイトの開発と保守運用」です。
実際にやっているのはShopifyの構築なので、そのまま「Shopify」と書きたくなりました。
でも、Shopifyという言葉が一般的に通用するとは思えませんでした。
仮に通らなかったら面倒だな、という気持ちもあって、あえて分かりやすく無難で一般的な表現に変えました。
ここは「正確さ」より「伝わりやすさ」を取った判断です。
Shopify構築の副業そのものの話は、Shopify副業は会社員にこそおすすめという体験談にまとめています。
開業日の欄には、書類を提出する日をそのまま書きました
開業日をどうするかも迷いどころですが、私は書類を提出する日をそのまま書きました。6月26日です。
特に何かを意識してその日にしたわけではありません。
「いつから事業を始めたことにするか」を考え込むより、手を動かして出してしまう方を選んだ、という程度の話です。
開業届をいつ出すかで迷ったら、開業届はいつ出す?いつまで?が参考になります。
開業届はスマホでできる? 本人確認はマイナンバーカードをスマホで読み取りました
「e-Taxで開業届はスマホでできないの?」という疑問もよく見かけます。
私の場合、提出のときの電子証明は、マイナンバーカードをスマホで読み取る形でした。
カードリーダーを買い足すようなことはしていません。
ちなみにマイナンバーカードは、その後の青色申告のタイミングでも、あった方が便利でした。
いちばん足止めされたのは、電子署名用パスワードを忘れていたことでした
ここが今回いちばんつまずいた場面です。
マイナンバーカードの電子署名用パスワードに何を設定していたか、まったく覚えていませんでした。
これはカードを作った時に自分で設定したパスワードで、控えの用紙に書いたものが家のどこかにあるはず、という状態です。
しかもこのパスワード、間違ったまま何度も進めようとするとロックされてしまいます。ここは本当に要注意です。
結局、家中を探して控えの用紙を見つけました。マイナンバーカード関連の書類をまとめて保管していた場所にあったので、それほど時間はかかりませんでした。
もしこれから出す方にひとつだけ準備をすすめるなら、先にこのパスワードの控えを探しておくことです。
所要時間は30分。身構えていたほど難しくありませんでした
パスワードを探した時間も含めて、申請を始めてから提出し終わるまで30分くらいでした。
やる前にあれだけ身構えていたのに、実際はfreeeの指示通りに、何も考えずに画面に従って入力するだけ。
それだけでも、利用料を払って登録した価値があったと思っています。
青色申告承認申請とインボイス登録も、同じ流れで一緒に出せました
同じ流れの中で、青色申告の承認申請も一緒に出しました。特に難しい手続きはありませんでした。
インボイスの登録も、開業届と同じタイミングで出しています。こちらも簡単でした。
このインボイス登録には、地味に助かった副産物がありました。開業届とともにインボイスの番号が発行されるので、その番号さえ請求書に書けば、クライアントの要望に答えられたんです。
ただし注意点が1つあります。私は6月に提出したので、青色申告はその年度には適用されず、翌年度からの適用になりました。
これに気づいたのは国税庁のホームページを見てからです。制度なので自分の力ではどうにもならない話で、特に何をするでもなく、そのまま申請しました。
インボイスを登録して消費税を納めるまでの話は、開業届とインボイスは同時に出しましたという体験談に詳しく書いています。
開業届の控えはどうやって取得する? PDFでダウンロードできました
控えは最終的に、PDFファイルの形でダウンロードできました。
オンラインで申請したので、控えもオンラインで手に入る、という流れです。
この控えは実際に使う場面がありました。フリーナンスというサービスに加入するときなど、審査に控えの提出が必要だったんです。
気になっていたのは「受付印がないけど大丈夫なのか」という点でしたが、審査に出したときに、それで何か言われることは特にありませんでした。
提出後、家に何度か書類が届きます。「税務署からのお知らせ」でビビりました
これは事前に知っておいてほしいことです。
開業届を出した後、何度か書類が家に届きます。「税務署からのお知らせ」という文字を見るだけで、私はビビりました。
届いたのは大きく2つです。
- 源泉徴収の記録の提出について:事業の中で従業員に給与を支払っている場合に必要な手続きの案内でした。私は一人で稼働していて対象ではないので、中身を読んで判断し、書類ごとごみ箱に捨てました。どうやら全員に届いているようです。
- 青色申告の準備をしましょうという通知:e-Taxでやると便利ですよ、という案内が入っているだけで、何かを求められるものではありませんでした。
1つ目を対象外だと判断できたのは、家族に給与を払って手伝ってもらえばその分を控除できる、という話を知っていたからです。私は家族に手伝ってもらうこともなく一人でやっていたので、関係ないと思いました。
郵便物に「税務署からのお知らせ」と書かれているだけで驚いてしまいますが、あらかじめ誰にでも届く書類があると知っておくだけで、だいぶ心臓に優しいです。
開業届を出して増えた面倒は、結局「書類の確認」だけでした
出してから困ったことは、特にありません。
増えたのは、税金関係の書類がちらほら届くので、いちいち中身を確認しないといけない手間だけです。
届く書類はほとんど関係ないものなので捨てています。やるべきことは、青色申告を期限内に適切にやる。それだけです。
まとめ:開業届のオンライン提出は、身構えるより先に画面を開いてみる
私は国税庁のページの文字量を見て、開業届を難しいものだと思い込んでいました。
実際にやってみたら、迷った欄は「業種」と「事業内容」の2つだけ。いちばん時間を取られたのは、税金の知識ではなく、忘れていたマイナンバーカードのパスワード探しでした。
トータル30分です。しかも家から出ていません。
もし今、国税庁のページを開いて手が止まっているなら、先に電子署名用パスワードの控えを探しておいてください。
そのうえで画面を開いてしまえば、たぶんあなたも30分で終わります。
