「個人事業主になったけど、商工会議所って入る意味あるのかな……」

「会費を払っても、副業の自分には元が取れないんじゃないか」

開業届を出したあと、そんなことを考えて手が止まっていませんか?

私は会社員のまま、副業でShopifyの構築案件を受けています。

開業届を出して屋号を持ったあと、実際に商工会議所に入会しました。

今回は、会費をいくら払い、なぜ迷わず払ったのか。

そして入会したあとの集まりで、名刺を見た相手から「あなた個人?」と言われた話まで、綺麗事抜きでお話しします。

商工会議所の会費に、個人事業主の私が向き合っていた頃

商工会議所に入ろうと思ったのは「営業のチャネルを増やす」ため

私が開業届を出したのは、副業を始めて1年ほど経った頃です。

いくら稼いだら出す、という基準は特に考えていませんでした。

稼いでいなくても開業届は出せますし、目的は別のところにあったからです。

ひとつは、屋号を持つことで「信頼性と権威性」を持つこと。

もうひとつは、個人事業主という肩書きで、単なる個人ではできないことに活動範囲を広げていくこと。

その「単なる個人ではできないこと」のひとつが、商工会議所に所属して営業のチャネルを増やすことでした。

屋号の決め方については、こちらに書いています。

屋号の決め方は「検索で一番上に出る造語」でした。.comドメインで足切りした私が、読み間違いだけは反省している体験談

入会の手続きで求められたのは3つだけ

開業届を出したあと、実際に入会の手続きをしました。

求められたのは、次の3つです。

  • 開業届(の控え)
  • 身分証明書
  • 会費を支払うための銀行口座の情報

手続きの中で、担当者から「入会すると利用できるサービス」のご案内も受け取りました。

開業届の出し方そのものは、こちらの記事にまとめています。

開業届とインボイスは同時に出しました。「番号ある?」と聞かれ続けた副業会社員の私が、消費税まで払って家計を圧迫されるまでの体験談

会費は年1万円。サービス券がついて実質7千円ぐらい

私が払った会費は、年間で1万円でした。

ただ、サービスの利用に当てられる「サービス券」もついてきたので、実質の年会費は7千円ぐらいという感覚です。

これは私が入会したときの、私のケースの話です。

払うと決めるときに、迷いはなかった

正直に言うと、この会費を払うかどうかで悩んだことはありません。

営業の選択肢を広げるという意味では、「むしろ安い経費だ」と思って支払いました。

副業とはいえ、私は屋号付きの事業用ホームページを作って、自分から営業をかけていました。

その営業の窓口がひとつ増えるなら、年に1万円は高くない。

それが、当時の私の判断です。

入ってみて感じたのは「横のつながり」が増えること

入会してみて実感したのは、単なる個人で活動するよりも、横のつながりが増えていくということでした。

私の案件では、顔も合わせずに最後まで進む場合もあります。

その中で、事業をしている人と直接名刺を交換できる場があるのは、個人のままでは得られなかったものです。

ただ、その「名刺交換」の場で、私は自分の弱点を突きつけられることになります。

「あなた個人?」の一言を突破するために考えたこと

困ったのは、名刺に住所を書けないこと

開業届を出すとき、私は自宅の住所で登録していました。

表向きに住所まで公表すると、クライアント様からの信頼も上がる。

そう考えてはいたものの、さすがに自宅の住所をばらまくことは気が引けました。

なので、名刺には住所を記載しませんでした。

すると、いろんな人と名刺を交換していくにつれて、自分の名刺だけ住所の欄が空白になっていることに「違和感」が出てきたんです。

住所が書いてあるか、書いていないか。

それだけで、信頼感はかなり違うと感じました。

商工会議所の集まりで「あなた個人?」と言われた

決定的だったのは、商工会議所の集まりで名刺を交換したときです。

相手が私の名刺をちらっと見て、こう言いました。

「あなた個人?」

事実ではあります。

でも「個人」という言葉には、企業などと比べてワンランク下がったような、信頼感の少なさのニュアンスを感じ取りました。

その場では「個人でやっている」事実だけを正直に答えた

実際に個人でやっているので、特に否定はしませんでした。

ただ、そこで「会社員の副業です」とまで言ってしまうと、完全に見捨てられてしまう。

そう思ったので、「個人でやっている」という事実のところだけを正直に答えました。

嘘はつかない。でも、言わなくていいことまでは言わない。

住所を借りる方法も調べた

貸し住所のサービスについては、実際に調べました。

レンタルオフィスや貸し住所などのサービスは低額で利用できるので、そういったものを利用すればよい、と後から考えたんです。

とはいえ、私の仕事はオンラインで完結します。

貸し住所が必須かと言われると、そうではない。

それでも「やっぱり住所は欲しい」という温度感でした。

行き着いたのは、月額4,000円のコワーキングスペース

コスパがいい、付加価値が高いと感じるサービスを探した結果、行き着いたのがコワーキングスペースです。

月額4,000円で、トータル8時間の利用チケットがついていました。

月額会費を払うと会議ブースなども使えて、会社帰りのお客様との打ち合わせに重宝しました。

そして、そこのコワーキングの住所を、サービスの一環として借りて使うことができました。

打ち合わせが入ったときに、その場所に行けば場所が確保できている安心感。

それに住所もついていて、コスパが良かったと感じています。

なお、開業届の住所は今も変えていません。

振り返って思う、商工会議所の会費の「元」の考え方

商工会議所の会費を、私は「営業の選択肢を広げるための経費」として払いました。

払うと決めるときに、迷いはありませんでした。

ただ、集まりで名刺を交換してみると、住所が書いてあるか、書いていないかで、信頼感はかなり違うと感じました。

屋号や事業用ホームページを整えたあと、私の案件の単価は平均約30万円から、60万円前後、最大で100万円まで上がりました。

これは屋号や権威性だけでなく、ほぼ同じ時期に入ったフリーランスコミュニティでのマインドセットの変化もあって、どちらも欠かせない要因だったと思っています。

案件の受け方は、こちらの記事に書いています。

Shopify構築代行の現実。会社員で案件を受けた私の見積もりと進め方

まとめ:商工会議所の会費は、個人事業主の「営業の窓口」として払えるか

私の場合、商工会議所の会費は年1万円、サービス券込みで実質7千円ぐらいでした。

払うときに迷いはなく、横のつながりが増えることも実感できました。

一方で、集まりの場では「あなた個人?」の一言で、名刺の住所の空白が信頼に響くことも知りました。

私は、営業の選択肢を広げるという意味で、むしろ安い経費だと思って払いました。

入会を迷っているなら、会費の金額だけでなく、名刺に何を書けるか、自分が相手にどう見えるかまで、先に考えてみてください。